保険の基礎

「契約者」「被保険者」「受取人」 ~保険の登場人物を知ろう~

2020年12月17日

「契約者」「被保険者」「受取人」 ~保険の登場人物を知ろう~_アイキャッチ

 

皆さんこんにちは。 FPかぴさんです。

皆さんは保険の話を聞くときに「契約者」「被保険者」「受取人」なんて言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
保険は、必ずこの「契約者」「被保険者」「受取人」の3つのキーワードが出てきます。
なんとなくわかっている方もいらっしゃると思いますが、
保険と税金関連のお話でかなり密接にかかわるポイントなので、先にこちらでお話しできたらなと思います。

 

「契約者」「被保険者」「受取人」の違いについて

分かりやすく言うとこんな感じです。

出典元:e-Gov法令検索「平成二十年法律第五十六号 保険法」

ちなみによくある組み合わせは以下の通り。

医療保険だとこのパターンが多いです。
自分で契約して自分でお金を払い、自分で医療保険の給付金を受け取る感じですね。

あとはこのパターンもよく見かけます。
専業主婦の奥さんの保険料を旦那さんが負担してあげるんですね。

死亡保険だと、こんなパターンが多いです。
世帯主の旦那さんが亡くなった時の家族の生活費やお葬式代を用意するために加入する感じです。


ちなみに年金保険は、上記の様にいろんなパターンの受け取り方があります。

契約者であるお金を支払う人が、誰にお金を残してあげたいのかによって契約形態が変わるからです。
医療や死亡といった万が一のための保障とは違い、人生を豊かに生きるためのお金なので、誰が受け取るかは契約者の想いと直結します。

今まで一生懸命がんばってきた自分へのプレゼントなのか、長年連れ添った奥さんへのプレゼントなのか、 素敵な人生に乾杯的なお子様へのプレゼントなのか。
年金保険の受取人を誰にするのかを考えるのはなんだかとっても夢がありますね^^

ちなみにいきなり実務的なことを言うと税金の観点で一番ややこしいのもこの年金保険の登場人物です。
契約者が誰で、被保険者が誰で、受取人が誰かによってかかってくる税金の種類が変わります。

この辺はマジで割とややこしいので、また別の記事でお話ししますね。

 

指定代理請求人について

ここでちょっと番外編。

以前に別の記事で軽く書いていますが、実は保険契約でもう一人の登場人物が出てくることがあります。
それが「指定代理請求人」というやつです。

以前の記事もぜひ見てみてください^^

さて、指定代理請求人は被保険者の代わりに給付金を請求できるという大事な役割を持っています。 たいていは医療保険やがん保険などで登場するべき人です。

具体的にどういうことかというと、
例えばがんになって衰弱しているとか、事故にあって意識がない状態になるとかで、
被保険者自身が保険会社に連絡できない!となった時に、
指定代理請求人に指定された人がかわりに給付金の請求ができます。

まだご結婚されていない方は親や兄弟を指定することが多く、ご結婚されている方は配偶者を指定することが多いです。

ただしこの指定代理請求人、結構忘れられがちです...。
結婚したのに、指定代理請求人がずっと亡くなったお父様のままだった、 なんてことになると
実際にあなたに万が一のことがあった時に奥様がとっても困ることになりますので、
ご結婚されるなど指定代理請求人を変更する必要がある時には、必ず保険会社に連絡してくださいね!

指定代理請求人のお話はそんなに長くないので、最後のまとめで一気にまとめてしまおうと思います。
結論だけ知りたい方はまとめを見てくれたらうれしいです。

それでは本日のまとめはこちらです。

 

FPかぴさんの本日のまとめ

「契約者」「被保険者」「受取人」とは

出典元:e-Gov法令検索「平成二十年法律第五十六号 保険法」

 

指定代理請求人とは

主に医療保険やがん保険で登場する。
被保険者が何らかの理由で保険金を請求できない際に保険金請求ができる。
結婚等で指定代理請求人を変更すべき場合は必ず保険会社に連絡する。

 

今日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!
それではまたッ★

 

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