皆さん、こんにちは。FPかぴさんです。
今日は保険の基礎用語中の基礎用語、主契約と特約についてお話しさせていただきます。
この主契約と特約という用語、別に知らなくてもめちゃくちゃ困るわけではありませんが、保険は主契約と特約で成り立っているので、分かっていた方がお得です。
というわけで本日のお話はこんな感じです。
主契約ってなに?
保険の話を聞く際に、必ず聞くのがこの「主契約と特約」と言われるやつです。
このうち、主契約というのは、この保険のメインになるもの。
分かりやすく言うと、主契約はアイスクリームのフレーバーのこと。
バニラなのか、抹茶なのか、ストロベリーなのかって話です。
これを保険で言い換えると、死亡保険なのか、医療保険なのか、三大疾病保険なのかって感じになります。
主契約というのはメインの保障なので、医療の保障が欲しければ医療保険を、死亡時の保障が欲しければ死亡保険を選ぶことになります。
ここで別のジャンルのオプションも付けてさらに保障を手厚くしたい!という事になれば、特約を付けることになります。
いずれにせよ主契約はその保険の主役ですから、やめたいなと思ったら「主契約を外す」という概念は生まれず、解約するか減額するか、という選択肢となります。
減額というのは、例えば300万円の死亡保障を200万円にすること。
100万円分の保険金を下げたので、保険料もその分安くなります。
ただし、保険の主契約には最低保険金額というのが各商品、各年齢ごとに決まっているので、加入当初から最低保険金額に設定していた場合は減額できないので要注意です。
また、保障の増額は基本できません。
なぜかというと、病気になったことを隠して保険に入り、たくさんの保険金を貰おうとたくらむ詐欺師みたいな人が出てくるからです。
保険がガッチガチにルールが厳しくてめんどくさいのは、それだけ保険会社が詐欺師にだまくらかされてきたからなんですよ。いたちごっこですね。
ですので、保険の増額をしたい場合は、中途付加できる特約を追加するか、または新たな保険に別途加入をする必要があるので、保険はよく考えてから加入しましょうね。
それではここまでのお話をまとめます。
ここまでのまとめ
- 主契約とは
- 保険のメイン。主契約を辞めると解約になる。
- 減額について
- 最低保険金額での加入でなければできる。
- 増額について
- 増額は×。保障を上乗せしたければ、特約を追加するか、新しく別の保険に加入する必要あり。
特約ってなに?
特約はいわゆるオプションです。
特約はアイスクリームでいうとトッピングのこと。
カラースプレーチョコなのか、コーンフレークなのか、アーモンドスライスなのか。
これを保険で言い換えると、がん一時金特約だの、介護特約だの、女性疾病特約だの、という事になります。
主契約が解約することでしかやめられないのに対して、特約はいつでもやめることができます。
加入当初は手厚い保障が欲しかったけれど、保険料の支払いが厳しくなったり、保障の必要性を感じなくなったら、特約を外せばいいのです。
また特約によっては減額できる場合もあるので、特約がまるっとなくなるのは嫌だけど、保障自体はこんなにいらないなぁと思ったら、減額するのもありです。
ただし、先ほどの主契約と同様に最低保険金額での加入だと減額できないので、気を付けてくださいね。
そして、増額や中途付加できないものが多いです。
保険ショップが取り扱う医療保険は、ほぼできません。
先ほど主契約の所でお話ししたように詐欺師みたいな人がいるからですね。
会社によっては中途付加できることもありますが、特約を追加するので保険料は確実に上がります。
また現在の体調に問題がないか、告知書という体調問題ないです証明書みたいなやつを出さなくてはいけない場合があります。
ではここまでのお話をまとめますね。
ここまでのまとめ
- 特約とは
- 保険のオプション。特約はまるっと外すこともできる。
- 減額について
- 最低保険金額での加入でなければできる。
- 増額や中途付加について
- できる保険会社や商品もあるが、できないところが多い。
もしする場合には保険料が上がる。告知書の追加などの条件がある場合も。
では次に特則についてお話しさせていただきますね。
主契約と特約は聞いたことあるけど、特則って聞いたことないなって方必見です。
特則ってのもあるよ
そもそも特則って聞いたことあるでしょうか?
実は保険て意外と特則ついているやつが多いのですが、あまり言及されないこともあって知らない方が多いです。
特則は、アイスクリームで言うとコーンにするのか、カップにするのかみたいなイメージです。
保険で言い換えると、指定代理請求特則とか、三大疾病支払日数無制限特則とか、非喫煙者割引特則とがあります。
話はそれますが、なんか小難しいのでめっちゃざっくりお話ししますね。
もう少し詳しく
・指定代理請求特則
加入した保険の対象者(被保険者)が病気やケガなどにより自分自身で保険金を請求できないときに、家族の誰かが請求できるよう、代理人を指定できる。
・三大疾病支払日数無制限特則
医療保険に付ける特則。現在入院は短期化傾向にあるが、依然として三大疾病(脳・心臓・がんに関わる病気)は入院が長期化することから、三大疾病だけは何日入院しても無制限でお金 を受け取ることが出来る。
※会社によっては脳卒中・急性心筋梗塞・悪性のガンの3つの病気しか対象にならないことがあるので注意。
・非喫煙者割引特則
収入保障保険という死亡保険についていることが多い。たばこを吸っていないと保険料が安くなる。
よく見る特則で言うとこんな感じです。
さて、特則というのはやめることが出来ません。
辞めようと思ったら保険を解約するしかありません。
医療保険を例にとると分かりやすいので、医療保険でお話ししますね。
ここではさっき出てきた三大疾病支払日数無制限特則が関わってきます。
三大疾病支払日数無制限特則は、先ほどご説明した通り三大疾病になった時に何日入院しても無制限でお金がもらえるとってもよい特則です。
この特則は特約ではないので外すことはできません。
そんなに大きな上がり幅ではありませんが、これを付けると保険料自体は上がります。
だから保険料を抑えたいので三大疾病無制限特則を外したい!という選択はできなくなります。
そうなると医療保険自体を解約しなくてはいけないんですね。
ちなみに、特則の内容は主契約や特約と違って保険金を設定するわけではないので、減額や増額といった概念はありません。
また、中途付加については特則の内容によってできたりできなかったりします。
三大疾病支払日数無制限特則とか非喫煙者割引特則については、私が知る限り、中途付加できません。保険料に関わる部分なので、結構厳しいんですよね。
ただし、指定代理請求特則は途中付加できます。
代理人がいた方が保険会社も保険料未払いを防ぐことが出来るので、win-winの関係になるからです。
ではここまでお話しした特則について、簡単にまとめます。
ここまでのまとめ
- 特則とは
- 外すことはできない。外したければ解約するしかない。
- 減額について
- 減額という概念がない。
- 増額や中途付加について
- 増額という概念がない。
- 中途付加は特則によって、できたりできなかったりする。
さて、今日は主契約、特約、特則についてお話しさせていただきました。
今日も私のお話にお付き合いいただきありがとうございます^^
保険の話は何度も聞いてきたけど、そんなに深く言及されたことのないジャンルだったのではないでしょうか?
分からないキーワードがあると不安になってしまう方もいらっしゃるかな?と思ってこのテーマを選びました。
このお話があなたのお役に立てたら嬉しいです♪
それでは最後に今日のお話をまとめますね。
FPかぴさんの本日のまとめ
- 主契約とは
- 保険のメイン。主契約を辞めると解約になる。
- 減額について
- 最低保険金額での加入でなければできる。
- 増額について
- 増額は×。保障を上乗せしたければ、特約を追加するか、新しく別の保険に加入する必要あり。
- 特約とは
- 保険のオプション。特約はまるっと外すこともできる。
- 減額について
- 最低保険金額での加入でなければできる。
- 増額や中途付加について
- できる保険会社や商品もあるが、できないところが多い。
もしする場合には保険料が上がる。告知書の追加などの条件がある場合も。
- 特則とは
- 外すことはできない。外したければ解約するしかない。
- 減額について
- 減額という概念がない。
- 増額や中途付加について
- 増額という概念がない。
- 中途付加は特則によって、できたりできなかったりする。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!
それではまたッ★